阪神藤川投手の火の玉ストレートみたいな整体ができる指使いの話
【阪神藤川投手の火の玉ストレートみたいな整体ができる指使いの話】
●脱・筋トレ思考
先日梅田の紀伊国屋書店に行きましてスポーツのコーナーをのぞきました。一角に筋トレのコーナーがありました。そうするとその一角ざっと見ても50~60冊はさまざまな筋トレ、体幹トレーニング推進?の本があり、反・筋トレ?は元ラグビー日本代表で今は親和女子大の教授をされている平尾剛先生の「脱・筋トレ思考」ただ一冊でした。(いい本ですよ)
別に一冊まるまる「反・筋トレ」を書かれているわけではなく、本一冊としては様々な角度から「スポーツの将来これでええんか?」という疑問を投げかけ、しなやかさや繊細さもあるでしょう、と述べておられます。
「脱・筋トレ」という標題はたんに筋トレを悪者にしようということではなくて「筋トレさえやればいいんだ」という単純な答えを欲しがる風潮への警鐘なわけです。そうなんです。いちいち調べて、考えて、実験して、修正していくというのはめんどくさいです。
でもヨガの指導者時代に極限まで身体を曲げ伸ばししても、雑念はいくらでも湧いてくるし、取れないコリは取れないという事実がありました。(ヨガのいい面はたくさんあったうえでですよ)でもいうなれば、ヨガのお店でカタログに書いてある性能が自分で出せないんですから看板に偽りありです。
そうなると、自分で調べ確かめていくしかない。でもそうやると「これはほんとうにそうなる!」というものと出会えていきますから幸せです。勝敗も記録もありませんけど、楽しいです。
今日も大阪、東京、全国の新規PCR検査陽性者数が最大だとネットでも速報が相次ぎました。だからあとで、無症状とか実際に入院した人の数とか重症者の数とかをめんどくさいですけど調べにいきます。
表面を流れる情報だけで一喜一憂させられてたまるかという感じですかね。ネットで調べるだけでもいい情報だってアクセスできる。いい時代だと思います。
そうやっていちいち自分で実験していくと、材料・素材・置き方・並べ方のほんのかすかな違いで結果が全然変わってくるようなものと出会えます。だからよけいに大雑把な筋トレへの疑問もわいてくるわけですが。
●「フジカワ」の発見
10日に阪神タイガースの名投手、藤川球児投手が引退されました。関連の番組をたまたま見ていたら、「藤川選手はどうしてあのホップするストレートが投げられるのですか」という質問があり、なんと藤川選手がそれに答えてくれたのです。
その秘密というのがボールの握り方の「セオリーに反する指の使い方の違い」でした。ほんの1センチ以下の話です。
えっと思って鴨居に走り、鴨居をボールに見立てて指を当てその二つの握りで力の伝わり方がどう違うかを確かめました。びっくりです。全然違いました。セオリー通りだと力は肩に行き、藤川方式だと背骨を通って腰まで通ります。逆に言えばセオリー通りの握りだと肩でしか投げられず、藤川方式だと腰から背骨の力もボールに伝えられるということです。
なんでボールの握り方でこんなに大騒ぎしているかというと、それがそのまま整体の施術の指の使い方に応用できたからです。主に親指を使っての施術の時の「親指以外」の指の工夫です。ほんの数ミリの違いの話です。
敏感な人でテストすると、首の付け根あたり(整体でいう下頸)の押圧で、力が(気が)腰まで一気に通ります。いままでも、ふわ~~っと腰まで繋がる施術はできるようにはなってきていました。ですが藤川球児のストレートのようなギューンと入っていく押さえができたのです。はい、あとは磨きをかけるだけです。
身体のお話しは今週はここまで。土日で「習慣化の技術」「新型コロナと免疫の話」を書いて、続きはまた次回に。
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PCR陽性者増えています。現状のちょっと上ぐらいなら社会活動は継続でしょうが、5倍とかになったらまた止めざるを得ないかもしれません。指導者が手を触れて直さないといけないような部分がないのがマイクロストレッチです。うまく始まると「自動運転スイッチ」が入り、無言でしずしずとやるだけになります。呼吸も深くなりますが飛沫を飛ばすようなことはありません。きわめて安全です。
整体総合基礎講座「マイクロストレッチと皮下チューニング&温法」、月末開講。
詳しくは先日の下記ブログで(…続きを読む、をclick!)
家族整体・生活整体の普及推進
習慣化の技術 超遅速願望実現法提唱
マイクロストレッチと皮下チューニング
津田啓史(ひろふみ)